自由度に全振りする

最近、AIを使ってシステム周りの改善をしていて、大きな気づきがありました。

AI時代のシステム周りの設計って、結局「自由度の高い環境を整えること」に尽きるんじゃないか、と。

これまでも、自由度の高い環境を選ぶことはできたんです。ただ、そこには大きな代償があった。「自分で作らなきゃいけない」ということです。

だから私のように、システム周りを自分でいじれない人間は、機能が絞られていても手数の少ない道具を選ぶしかなかった。WordPressのプラグインも、既製のSaaSも、そういう存在です。

そして制約があるのが当たり前すぎて、その不便さに気づいてすらいなかったんですよね。

ところがAIは、この「自分で作る」部分を丸ごと肩代わりしてくれます。そうなると、制約と引き換えに得ていた楽さの価値は下がって、素の環境が持っている伸びしろだけが残る。

実際、WordPressをやめて静的サイトにした直後、Instagram風のアプリをClaude Codeに作らせてみたら、30分でそれらしいものが動きました。「WordPressの流儀」という枠がなくなったことで、AIが最短の道を取れたんだと思います。

もう一つ、面白い例があります。

当社ではLINEの拡張ツールを使っていて、今ちょうどそれをやめるために色々と進めているんですが、やめたあとに何ができるようになるか。

たとえば「ユーザーに100通りのメッセージを送って、どの文面の反応が良かったか一覧にして」とAIに頼めば、それで終わりです。ユーザーにタグを付けるとか、ABテストを組むとか、そういう準備を一切しないで、超簡単にできてしまう。

決済で使っているStripeも同じです。「100円引きから500円引きまで、100円刻みで試して」とか「返金の期限を1週間、2週間、1ヶ月で分けてみて」とか、そういうことも、自由度の高いツールならAIに一言頼めばやってくれる。

ツールの機能の範囲で考えていたときには、思いつきもしなかったことです。

というわけで、とにかく自由度の高い状態にしていきたい。今使っているツールに不満がなくても、より自由度が高そうなツールがあったら、あえてそちらを積極的に選ぶ。そういうことをしていきたいと思っています。

前回のボクサーの話で言えば、リングを広くしておく、ということですね。

ご覧いただき、ありがとうございました。

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